【中学受験】子どもの集中力はどうすれば続きますか?…浜学園学園長がお答えします!
小5女子の保護者です。娘は集中力が続きません。何かよい方法はありますか?
子どもの集中力が続くとき
「集中力が続かない」と言いますが、ではどれくらいの時間、勉強が続けば「集中力が続いている」ということになるのでしょうか? なかなか難しいですよね。子どもは、たとえ幼くても好きなことに夢中になっている時は、ものすごく集中します。もう脇目もふらず。
ということは、勉強でどれか1科目でも好きな科目があれば、その科目の勉強は集中できるはずです。
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子どもの集中力はどれくらい続くのか
しかし「勉強」となると、子どもは、なかなか好きになれないでしょう。そして大人から見ると「こんなにも集中できないものなのか?」と思えてしまうのですね。ですが、これはある面、子どもに対して少し無体なことを言っています。子どもは、テレビを見ている時も、コマーシャルとコマーシャルの間の15分の間しか番組に集中できないものなのです。ですから、勉強も最初は15分間から始めるべきだと考えます。
また、たとえ塾に通い始めたとしても、「塾に行っているんだから」といって子どもが塾の授業時間に最初から合わせるのは、なかなか難しいと思います。ですから最初は、それぞれのお子さんに合った時間で集中することを大切にするとよいでしょう。
「集中力」というのは、「何かを成し遂げたい」「何かを完成させたい」というようなことを思うから続くのです。
そして「子どもが集中できる15分で、どこまでするのか?」ということを決めて勉強に取りかかるとよいです。
子どもの集中力を削ぐ大人の言動
しかし、こういう例があります。「30分でこの宿題をしましょう」と始めてみて、30分経たないうちに、子どもが「終わった!」と言って勉強をやめる。このような時に、ついつい大人がしてしまうのが「じゃあ、こっちの問題もやってみよう」と言ってしまうことなのです。これは一番よくありません。
大人がこれをすると、子どもは「早く終わったら追加の勉強がある」と気づいてしまうのです。すると子どもは「ダラダラ勉強したらいいんだ」となります。
ですから「〇分でここまでやろう」と決めて、それをやり遂げたら、一回勉強を止めてみましょう。切り替えた方がよいのです。
そうしないと、子どもは「早く終わらせたら積み増しされる」と思い、それが集中力が続かないことにつながります。
まずは短い時間設定でかまいません。時間を決めて、その時間内で勉強する量を決めましょう。そして、それを子どもが達成できたら、必ず一旦止める。
ここで「ウチの子は、もう少し勉強できそうだ」と思ったのなら、次回はもう少し長い時間を設定するのです。ただし、これまで15分でやっていたのを、いきなり1時間にするのは無理があります。
今回が15分であったのなら、次は20分にするというように少しずつ増やしていくのです。
実際の中学入試ですら、ほとんどの場合、試験時間は60分以内です。このことからもうかがえるように、小学生が集中力を維持するというのは、なかなか難しいものなのです。
このようなことを踏まえて、勉強を進めていってください。すぐに解決できるものではありませんので、少しずつ集中する時間を伸ばしていってください。
まとめ
- 子どもが集中できる「15分間」の勉強から始める
- 勉強する時間と量を決めてから取り掛かる
- 子どもが達成したら、一旦そこで止める
- 子どもが早く終わらせたからといって積み増さない
- 慣れてきたら、少しずつ集中する時間を伸ばしていく
この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数累計3296名、20年連続、39回の合格者数日本一(2024年度実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。
※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://youtu.be/nqAdjNEiPzg?si=efhNNOEQLmbfgG96)を参考にまとめています。
進学教室浜学園