【中学受験】佐藤ママが語る!偏差値で「こじらせない」ためにすること
佐藤さんは、お子さんたちに「偏差値」についてはどのように説明されましたか?
現在、我が子たちは低学年と未就学児なので、これから世の中で何度も出される「外的評価」との付き合い方に頭を悩ませています。
数年以内には子どもたちが意識し始めるであろう偏差値について説明する際に、どのようなことに気をつければ「こじらせにくい」でしょうか?
子どもの偏差値との付き合い方・心の持ち方を教えてください。
また、佐藤さんのお子さんたちが偏差値を意識するようになったのは何年生くらいでしたか?
現在、我が子たちは低学年と未就学児なので、これから世の中で何度も出される「外的評価」との付き合い方に頭を悩ませています。
数年以内には子どもたちが意識し始めるであろう偏差値について説明する際に、どのようなことに気をつければ「こじらせにくい」でしょうか?
子どもの偏差値との付き合い方・心の持ち方を教えてください。
また、佐藤さんのお子さんたちが偏差値を意識するようになったのは何年生くらいでしたか?
「こじらせる」のは子どもではなく・・・
偏差値について「こじらせている」のは大人のほうだと思います。そして大人が偏差値にこだわると、そのまま子どもがこじらせるのだと考えます。大人が偏差値について冷静に考えるのが大切だと思います。例えば「偏差値50」だった・・・というのは、今回受けたテストの平均だったということです。ですから偏差値50を割ると気をつけようということです。平均点は取らないといけませんから。偏差値50を割ったら、テスト問題の解き方をしっかりと理解できていなかったということですので対処しなくてはなりません。
偏差値50以上、55や60、65になると、それ以上偏差値を上げにくくなります。そして60と65で受験する学校が変わってきて厳しくなってきます。
ご質問に「外的評価」とありますが、子どもが取った偏差値について他の誰かがごちゃごちゃ言おうが関係ありません。保護者があまり気にしなければよいと思います。
例えば、偏差値が50から55に上がって子どもは「わーい!」と喜んでいるのに保護者が「〇〇君は60取ったじゃないの!」と言うと、偏差値でこじらせるのです。
子どもの偏差値を、ありのまま受け取り、基本的に比較しない。偏差値はそもそも比較するためにあるのですが、自分の子どもの偏差値だけに注目する。
そして、その偏差値が50を割り40辺りになったなら、テストの内容を理解できていないので要注意と受け止めるのです。そして、受験した半数の人が理解している目安の50になるように集中して勉強していくことです。
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偏差値を上げるためにするべきは・・・
偏差値60から62〜64に上げるのは、徐々にしていけばよいと思いますが、その時には具体的な中学校名などは絡ませないで、偏差値60を62以上にするために、あと何点取ればよいかに着目するのです。学年にもよりますが、あと10点取ると偏差値が4くらい上がったりするのです。ですから「あと10点取ったら偏差値も60から64になったよね。残念だったね」という話をするのです。
そして算数・国語・理科・社会の答案用紙を並べてみて、「この中で、あと10点取れるのは、どこかな?」と子どもに聞いてください。すると、子どもは簡単なミスをしたところをわかっていますから「ここと、ここと、ここで、つまらない間違い方をした」と言います。
そうしたら「『漢字を間違えない』『字をきれいに書く』『計算を間違えない』『問題をよく読む』ということを実行したら偏差値があと4上がるね」というように進めていけば、こじらせることが無いと思うのです。
子どもの偏差値との付き合い方について思うのは、子どもも、それなりに気にはするだろうけれど、何より大人が気にしないで冷静に我が子の偏差値を受け取ることが大事・・・ということです。偏差値を1または2上げるなら何点必要なのか?と考えて具体策を練るだけです。
だからといって次回の、つまりまだ受けてもいないテストで「狙うぞ!」と意気込んでも、どんな問題が出るかもわかりませんよね。
そこで、すでに受けたテストを並べてみて「あと5点取るなら、どこで取れるか」というのを精査するのです。テストを並べると、子どもは「ここは取れたかもしれない」と言ったりします。このような反省が大切です。
例えば○○中学校は偏差値が幾らだとかは、気にしないことです。今の自分たちと関係ない偏差値は気にする必要はありません。
やはり保護者は冷静に、我が子の偏差値だけを見るべきです。成績の上位も下位も関係ないです。他人の偏差値など関係ありませんよ。
「自分の子どもの偏差値にしか興味ない」くらいで、いいのです。
そして我が子の偏差値を1でも2でも上げるために、あと何点取らなくてはならないのか?それだけの点数を取るためにはテストのどこを間違えないようにするか?というように具体的にしていきましょう。
我が家の偏差値の捉え方
我が家の子どもたちは偏差値を意識することは、ほとんどありませんでした。私も基本的に解けない問題は仕方がないけれど、次は変な間違え方をしないかどうかを注意していくだけで、「次のテストで、この問題を解けたら次は偏差値がこうなる!」ということは、あまり気にしたことがありませんでした。おそらく偏差値については子どもたちに言ったことはないと思いますし、子どもたちも偏差値の話はしなかったです。とはいえ小6の秋になると出願の準備もあるので、受験校を決めるために私も偏差値を気にしました。受験をするのに偏差値が10も20も足りない学校には合格をもらえないでしょうから。
当時、浜学園の偏差値で65を取っていないと灘中学校の受験は厳しいと言われていました。いつも偏差値が63〜64で一度も65を取ったことがない子どもが受験すると合格が難しかったりしたのです。65を平気で取れるのと、もしかしたら65を取れるかもしれないと言いつつ63~64を取り続けているのとでは違います。苦手なところが多いのだと思いました。
灘中学校にすんなりと合格するには偏差値70くらいないと安心できないのだと感じました。ですから私は子どもの偏差値が基準値ちょうどの65だと、ほぼ合格するかもしれないけれど、不合格になることもあるというものなのだと考えました。65を取っていても安心はできないのだと・・・。偏差値の怖いところだと感じました。
また例えば子どもの偏差値が50で65の学校を受験するとして「万が一合格するかもしれない」とか「たまには60を取っています」と言っていても、やはり合格は難しいと思われます。
受験校を決めるときは偏差値に対してシビアにならなければなりません。我が子の偏差値と受験したい学校の偏差値とを見比べる必要があります。偏差値とはそういう時に有効利用できるのです。偏差値が離れすぎていると合格は難しいですから。
偏差値はこのように使ってください
日頃の偏差値は追い立ててはなりませんが、テストの振り返りの時に次回への具体策を考える材料にするなどして上手に活用していただきたいです。そして小6の秋には受験校を決める判断材料にして、ぜひ合格する学校を見つけていただきたい。
受験には、合格することが大切です。
小6の秋までは、たとえ1でも偏差値を上げられるように、無駄に点数を落とさない努力を続けていただきたいです。
POINT
- 子どもが偏差値でこじらせないために、大人が冷静に受け止めることが重要
- 保護者は我が子の偏差値にだけ注目する
- テストを見直して間違い方を把握する
- 偏差値を上げるために何をするべきか具体策を練る
この「佐藤ママが語る!」では、灘中へ3人合格、お嬢様は洛南中に合格され、そして東大理Ⅲへ全員進学された佐藤ママこと佐藤亮子(浜学園アドバイザー)さんのノウハウを紹介していきます。
※このコンテンツはYouTube佐藤ママチャンネル(https://youtu.be/9nywDh0knsQ?si=3G3cYbLN7HtylMV5)を参考にまとめています。
進学教室浜学園