【中学受験】子どもに「どれくらい勉強させるべきか」わかりません…浜学園学園長がお答えします!
小4女子の保護者です。娘にどれくらい勉強させればよいのかわかりません。
例えば週末は土日のうち1日だけは休んでもよいのか、2日とも勉強する方がよいのか、また、2日するとすれば1日あたりどれくらい勉強すればよいのかなどで悩んでいます。
何かしら目安となるものを教えていただけましたら助かります。
例えば週末は土日のうち1日だけは休んでもよいのか、2日とも勉強する方がよいのか、また、2日するとすれば1日あたりどれくらい勉強すればよいのかなどで悩んでいます。
何かしら目安となるものを教えていただけましたら助かります。
低学年に必要なのは・・・
特に低学年のお子さんの場合、塾は習い事の一つと思っていただいたらよいと思います。それはどういうことかというと、塾に通う時間と、塾の課題をする時間以外の時間をもっていないとだめだということです。そして、その塾以外の時間というのが、他の習い事に行ったり、趣味に使ったりする時間のことです。
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6年生でパンクしてしまわないために
浜学園では月に1回日曜日に公開学力テストがあり、半日使います。ですから低学年や中学年のお子さんの場合、それ以外の日曜日はできるだけ勉強に当てないようにしてほしいと思っています。その理由は、学年が上がるにつれ、特に6年生の1年間は基本的に、模擬テストや特訓講座、イベントなどでほぼ日曜日というのは潰れてしまいます。ですから、低学年や中学年のうちから、土日を使って課題をやっとこなしている状態では、6年生になったらパンクしてしまうのです。それでなくとも、6年生になると勉強の内容も難しくなりますから尚更です。
ですから、土日のうち1日休んでよいのかと言えば、それは当然のこととなります。むしろ4年生くらいなら、日曜日、あるいは秋の行楽シーズンには、社会科や理科で習ったところに行ってみるなど、そういうことに使った方がよいです。
大切なのは時間内で勉強を収める工夫
勉強を頑張ることは悪いことではないので、否定してはいけませんが、4年生の時点でスケジュールを勉強時間でパンパンにしてしまうと、6年生になったとたんに「無理です」ということになりかねません。そうならないようにするには、先に無理のないスケジュールの中で勉強する時間を決めて、その時間内で収めていく努力をした方がよいのです。課題を終わらせられなければ困ると思うかもしれませんが、そこは我慢してでも決めた時間を守ってください。そうしながら、決めた時間内で収めるためにはどうしたらよいのかということを工夫していくのです。
やみくもに勉強時間を伸ばしていって、最後は寝る間も惜しんで……となっても、それがずっと続けられるわけではないですし、体力的にも精神的にも持つわけがないのです。
ですから、そこは逆の発想で「どうやったら短くできるか」を工夫していくのです。優先順位を意識することも大切です。
使える時間は人によって違いますし、学校行事も多いですから今のお子さんは忙しいですよね。そういう中では特に使える時間を意識し、その中に収めていくことが重要となるのです。
具体的な方法として・・・
浜学園をはじめ、多くの塾では、パンフレットなどの冊子の中で、それぞれの学年の勉強の仕方を説明しています。各教科ごとに「この科目はこれくらい時間を使ったら課題が終了します」ということも書かれています。それを参考に、まずは「じゃあ、その時間内に収めよう」と思うことから始めてみてください。
当然、最初はできないかもしれません。でも、それでよいのです。「その時点でできなかったら、もう二度とその単元は学習しません」ということはありません。必ず学年が上がって、あるいは長い休みの時などに触れますから。
また、遠足で疲れていたらいつもより勉強する時間が短いかもしれません。そんな場合は、その中でしっかりと頑張ればよいのです。
一方、勉強すると言っていたのになかなか始めなかったりした場合、これは叱ったらよいと思います。ただし、「なんでできないの?」「できないなら、寝ないでやりなさい」こういう叱り方はいけません。
日曜日はできる限り休むようにしてください。模擬テストなどはチャレンジして、でもそれも勉強していることになりますから、それ以外の日曜日は、よほど特別な講座などがあったりしない限りは、お休みするようにしてください。むしろ、家族で出かけて社会経験となるようなことをしておいた方が、後々生きてくると思いますよ。
特に4年生でしたら、いろいろなものを見て理解できるようになってきている年齢ですので、そういう体験や経験を積んでいける一番良い時期なのではないでしょうか。
休日はそのように過ごしながら、平日にしっかりと頑張ろうというようにしていただくのがよいと思います。
6年生になるまでに身につけてほしいこと
6年生になると、他の習い事を我慢していただくこともあると思いますので、むしろ5年生までは、あとですき間時間を作れるように塾と習い事を並行していってください。そして、そのスケジュールをこなすことで、決めた時間の中で勉強するという時間の使い方を身につけていった方がよいと思います。
まとめ
- 低学年・中学年には塾以外の時間も必要
- 塾以外の時間で社会経験などを積むとよい
- 勉強時間を決め、その中で収めるように工夫する
- 時間の使い方を身につけることが6年生で役に立つ
この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数累計3296名、20年連続、39回の合格者数日本一(2024年度実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。
※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://youtu.be/LaK6UzvXwoU?si=fbANgKWbO1_x0rWD)を参考にまとめています。
進学教室浜学園