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腸内環境はこどものうちに決まる!? こどもたちにやってほしいプレプロ腸活「こどもの腸活最前線」 セミナーレポート

最新の研究結果が次々と発表されている腸内環境。腸内環境は健康を保つことだけでなく、メンタルや学習に取り組む姿勢にも大きく影響していることがわかってきました。また、腸内環境は幼児期に決まるため、子どもが小さいうちから腸内環境を整える“腸活”が注目されています。

浜学園グループは、腸活プロジェクトを始動します!

免疫力をアップして受験期の感染症を防いだり、ストレス耐性・集中力を高め、理想的な身体をつくったりするために、浜学園では腸内フローラの解析と改善を提案し、心身ともに健康な状態で学習できる環境を整えてまいります。
その記念すべき第1回目のセミナーの様子をレポート!

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腸活プロジェクトとは?

2024年9月7日、セミナー前日にオープンしたばかりのグラングリーン大阪。会場は腸活に関心のある子育て世代の方々で満席。
藤田医科大学の栃尾先生が、「今日から腸からはじめよう!!すくすく腸活プロジェクト」というタイトルを掲げ、最新の腸活情報を5つのポイントに絞ってレクチャー。時にはご来場の皆様にも意見をお聞きしながら、和やかな中にも熱気に包まれた雰囲気で進行していきました。

なぜ、浜学園グループと連携?

栃尾先生
健やかな体と心を育むには、お腹の環境を健全にしなければなりません。浜学園さんはここに注目したのです。特に、腸内環境は幼児期に決まる部分が大きいので、はまキッズさんとは腸内環境を改善して、幼児教育をもっと質の高いものにしていこうというビジョンで一致しました。
このような取り組みをしているところは、他にはないと思いますので、とても革新的だと思います。

では、それは何かというと、幼児教育と腸内環境改善を中心とした食育を掛け合わせたものです。

また、そこに教育的要素としてお腹の環境を学ぶことも取り入れます。皆さんは、お腹の環境をどうやって知ることができますか? この世界にはたくさんの菌が存在しますが、それらの菌を調べる機会ってなかなかないです。だから、今回のプロジェクトでは、腸内検査もしていこうと思っています。今は腸内検査をAIでするんですよ。

子どもの腸内環境を整えることは極めて重要なことです。世界的にもエビデンス(根拠)が出ています。そういうデータを基礎として、はまキッズさんと「すくすく腸活プロジェクト」を進めていきます。
本日はそのプロジェクトに向けて、幼児期における腸内環境の重要性を5つのポイントに絞って伝えたいと思っています。


1 お腹の環境の重要性

生物というのは、外から体内に何かを入れて、体内で代謝して、いらないものを外に出していくという循環をしています。この循環が円滑にできていることが健康だと言えます。そして、この循環の全てにかかわっているのが腸なのです。外界と接して、そこから体の中をつなぐ器官というのは腸しかありません。つまり、腸はハブ(ネットワークの中核)なのです。

ハブが悪ければ、体が悪くなるのはわかりますよね。そう考えると、体のあちこちの器官をそれぞれ細かく見るより、中核である腸の健康に着目することの大切さがわかると思います。

腸はいろいろな働きをしています。腸がないと栄養素が体にまわりませんし、腸内環境がよくないと、ちゃんとした栄養素を合成できないのです。また、私たちの体のエネルギーの30~40%は腸がつくってくれています。腸内環境が悪くなったら代謝がまわらなくなってしまいます。そうすると、生活習慣病になるのです。

そして、最大の機能の一つが免疫機構だということです。8割くらいの免疫器官が腸に集まっています。腸内環境はアレルギーと関係していますが、それは、腸が最大の免疫器官だからです。

このように腸は多様な働きをしていて、それを担っている中核の一つが腸内細菌なのです。腸内細菌は100兆匹いるといわれ、これは遺伝子では制御できません。そこから腸内細菌は新たな臓器ともいわれます。

腸内細菌は一生一緒にいます。ただし、私たちの体とは他人なので、まるで結婚相手のようですが、絶対に離婚はできません。だから、調和するためにはケアが必要なのです。腸内細菌は、ホスト(宿主)を健康に長生きさせるために存在します。ですから、腸内細菌の理想的な環境をつくれば、健康で長生きできます。逆に、食生活の偏りなど、腸内環境を悪化させると健康を損ねるのです。

この腸内環境を整えるために大事なのは、調和していくことです。腸内細菌は2(善玉菌):7(日和見菌):1(悪玉菌)という割合で構成されています。日和見菌は、調子がよいと善玉菌を助け、悪くなると悪玉菌につきます。それをうまくコントロールしバランスをとっていくことが重要なのです。


2 お腹の環境の発達

腸内環境は、幼児期までに決まります。腸内環境の変動は乳児期・幼児期・成年期・老年期の4つのステージに分けられ、一気にいろいろな菌が入ってくる乳幼児のとき以降、腸内環境はそれほど変わらなくなるからです。大きく変動しているのは、出生から幼児期まで。だからこそ、幼児期が、そして食育が大事なのです。

中でもビフィズス菌は母親から受け継がれ、出産のときに定着します。素早く免疫系を発達させるビフィズス菌は赤ちゃんにとって重要です。母乳によっても免疫系が強まるビフィズス菌が供給されます。最近は人工乳も改良されていろいろな成分が入れられているようです。 そして、大きく変わるのが、離乳期です。自然界の食べ物を摂ると、劇的に腸内環境が変化します。食物繊維を分解できるようになり、食べ物の刺激で母親からもらった定着菌が一気に増えていきます。そういう刺激を繰り返して、成人に近づいていくのです。

その後はあまり変わりません。変化しないのではなく、基礎的な菌がそれほど大きく変わらないということですので、腸内環境の改善は何歳でもできます。

しかしながら、腸内環境は乳幼児期にほぼ決まること、そして、食によって決まっていくことから、幼児期の食育の大切さがわかります。

3 お腹の環境とこどもの健康

子どものお腹の環境と健全化には「免疫系の発達」「栄養・発育」「情緒」の3つが大きく関係しています。
一番わかりやすいのは、アレルギーです。乳幼児期に腸内環境が悪いと、アレルギーの発症リスクが高くなります。また、栄養吸収が悪いと、発育不良になります。そして、最近論文が多く発表されているのが、情緒に関してです。情緒が荒れている子は、腸内細菌が乱れているという発表がされています。いわゆる脳腸相関ですね。


4 お腹の環境を整えるためには

では、どうやったらお腹の環境を整えられるのかというと、手軽に確実にお腹の環境を整えられる、オリゴ糖、食物繊維、すなわちプレバイオティクスなのです。

どんなに不健康になっても、よい菌が体の中からいなくなることはありません。減っているだけです。プレバイオティクスは、もともといるよい菌を増やすための食品成分です。よい菌の代表例がビフィズス菌ですが、これが増えると免疫系の発達や、栄養吸収の促進、感染症にかかりにくくなるなどを促します。

しかし、オリゴ糖にはかなり多くの種類があります。私たちのプロジェクトの中で選んだオリゴ糖はケストースといい、オリゴ糖の中でも最も合理的にビフィズス菌を増やすと言われています。研究効果もいろいろ出ていますが、子どもにおいてはアトピー性皮膚炎の改善効果、食物アレルギーの改善効果、便秘の解消、感染症の抑制、代謝性疾患の改善効果などのエビデンスが得られています。
はまキッズさんが目指すような、幼児教育の基礎となる体作りにも貢献できると考えています。


5 すくすく腸活が作り出す未来

プレバイオティクスは摂取することでお腹の環境を良好にし、健全な発達を導くものです。子どもの頃からプレバイオティクスを摂っていると、健やかな心と体の発達につながることが想定されます。こういう取り組みをやっているところは世界的にもほぼありません。

初期の腸内環境をよくすると、身体的効果があるという研究は多く、科学的根拠があるにもかかわらず、実践しているところはほぼないのですが、今後、社会は変わってくるのではないかと思っています。その一環として、このプロジェクトに協力しています。

これからの未来、プレバイオティクスの摂取が習慣化されていくと、腸内環境が初期のうちに整います。それは、健やかな心と体を作るといったはまキッズさんのビジョンとマッチした結果になり、初等教育をやるうえでの基礎作りになるのではないでしょうか。
日々よいプレバイオティクスをとって、幼児教育の基礎、健全な心と体を作っていきましょう。

今後も浜学園では「腸活プロジェクト」を進めてまいります。最新の情報などは、ホームページなどに掲載していきますので、チェックしていただけると嬉しいです。


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