【中学受験】偏差値が上がりません。転塾した方がよい?…浜学園学園長がお答えします!
小4男子の保護者です。息子を小3の2月から通塾させています(浜学園ではありません)。塾の宿題は、こなしていて大体は理解しているようですが、偏差値が全く上がりません。
同じ時期から別の塾に通っている保護者に聞くと、そのお子さんの偏差値は上がっているようで焦っています。その塾は面倒見が非常によいようで羨ましいです。
今の塾でどのようにしていけば偏差値が上がるでしょうか。転塾も検討しております。
偏差値の見方は難しい
テストの結果を見るのは、実はなかなか難しいんですね。例えば、算数で80点を取ったとしても、平均点が40点だったのか70点だったのかでその意味合いはだいぶ違います。偏差値というのは平均点を偏差値50となるようにしてその分布を見るもので、集団の中での自分の位置を知ることができます。こうするとテストごとに上下する平均点(テストの難易度)のブレに左右されません。しかし同じ偏差値50であっても、学力が高い層ばかりが受けるテストと、幅広い学力層が受けるテストでは、またその意味合いが違ってくるのです。ですから、違う塾に通っていて偏差値が上がったといっても、その要因が何なのかはわかりづらいものなのです。いろいろな塾がいろいろな模試をしていますが、その塾や模試の業者、そしてその受けている層によって偏差値は全然違ったりしますからね。全国同じではありませんので、そういう意味では他塾の方の偏差値が上がっているのは、もしかしたらその層がそれほどレベルとして高くないということも考えられます。
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偏差値の変動に惑わされないで…
特に、低学年や中学年の子どもたちは、早くから塾に通い始める子や、塾に通ったことのない子など、勉強のスタート時期もそれぞれですし、成長の段階もさまざまです。この中で偏差値が変わらないでいるというのは、子どもが実はちゃんといろいろなものを身につけながらその位置を守っているということなのです。ですから、そこをまずは認めてあげてください。
偏差値は上がる人もいれば下がる人もいます。上がってばかりの人もいませんし下がってばかりの人もいません。それに、偏差値は学年が上がるにつれ、そんなに大きく上がっていくものではないのです。上がったり下がったりを繰り返しながら少しずつ変動していきます。ですから下がっても、その下げ幅が小さくなってきているのであれば実力がついているのです。
また、単元によってはドーンと上がったり下がったりすることがあるでしょう。しかしそれは真の実力ではないというところはあります。
他塾の方といろいろと比べてしまうようですが、当然偏差値が上がっていく子もいます。でもそれが上がり続けるということはありません。
努力すべきところをしっかりと見きわめて
それよりも、お子さんの偏差値の下げ幅を減らすということに目を向けてください。それが、単元によって全く歯が立たないというのをなくしていくことにつながります。そしてそれが勉強の大切なところでもあるのです。そういう努力を続けていくと、テストごとの成績のばらつきだけではなく、4科目(国算理社)のばらつきを減らせるようになります。なかなか、全科目で調子よくいくことはないでしょう。「あるときは算数が悪い、またある時は理科が悪い、よいときはとてもよいのに……」ということがあると思います。しかし、とても苦手だと思っていた科目がそれほど低い点数でなくなってきたら、それが弱点が少なくなってきたということです。そうすると、偏差値も安定して、自然と一番良い科目の偏差値に近づいていけるのです。これが偏差値が上がるということです。
ですから、「頑張る」というのは得意なものをどんどん頑張るというより、できないものをどうやって減らしていくかということが大切なのです。入試は合計点で争いますから、そこを意識していただけたらと思います。
母数の多いテストを受けることが大切
そして偏差値は、ある程度受験者数の多いテストで見るということが大切です。浜学園では毎月1回公開学力テストを塾生全員が受けますから母体の数が多く、それほど偏差値50の位置づけがずれたりしません。そういう点で、実力の伸びを見やすいということがあげられます。また、多くの塾で体験授業という機会があります。入塾を決意する前に授業を1、2週間体験できます。合う、合わないというのは人によって違いますからね。転塾を検討する際には子どもが「頑張っていこう」と思えるかどうかを見てください。浜学園は特に授業に自信がありますので「ぜひうちの商品である授業を実際に見て、体験して、ご決断いただければ」と思っています。
まとめ
- 受けるテストによって偏差値は違ってくる
- 偏差値の下げ幅を減らすようにする
- 母数の多いテストを受けるようにする
- 転塾を検討する際は、体験授業などを受けてみる
この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数累計3296名、20年連続、39回の合格者数日本一(2024年度実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。
※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://youtu.be/E17KH4Zz6Eg?si=FmX7KLL_KX0_YNEy)を参考にまとめています。
進学教室浜学園