【中学受験】佐藤ママが語る!国語の長文読解はコレに印を付けながら解いて!
通塾中の小5の子どもがいます。国語の長文問題を解くときに本文に線引きをしながら読むことを勧める先生がいたり、同じような指導を勧める書籍もあったりします。しかし子どもは、線引きをすると解く時間が足りなくなります。線引きをしない方が点数がとれるようなので、最近は無理にはさせていません。佐藤さんのお子さんは文中に線引きをしていましたか? また、長文問題の取り組み方に関して、どのようにお考えでしょうか?
子どもが、やたらめったらに線を引くと・・・
小学校1~2年生の時は、子どもが文章を読み飛ばしたりするので、文章全部に線を引きながら読みなさいという先生もいらっしゃいます。ただ、線を引きながら読むと時間がかかります。本文もごちゃごちゃして何が書かれているか分かりづらくなりますし、そうすると設問が解けなくなるんです。我が家でも、子どもが一度、線引きしながら読むことをどこかで習ってきて、本文全部に線を引いていました。しかし一文一文に線を引くので、読むのに大変な時間がかかりました。 しかも、設問を解くのに必要な内容がどこにあるかも分かりづらくなってしまったのです。子どもの線の引き方も、きれいとは言えませんからね。
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我が家が線引きをやめた理由
そのようなこともあって、私は本文に線を引くのをやめるように子どもに言いました。テストでは黙読で早く本文を読んで、内容をつかんで、設問にいかなくてはなりませんから。いちいち線を引いていたら読むのが遅くなるんです。引いた線で本文もごちゃごちゃしますしね。お子さんが、もう小5ならば線引きは無理にさせず、やめてよいと思いますよ。
ただし、真っ白なままはダメ
ただ本文を読み終えた後に何の印も付いていなかったら、「誰が主人公だったのか?」「他の登場人物は誰なのか?」や「本文が伝えたいこと」などがわからなくなります。そうすると、また本文を読まなくてはならない・・・ということになります。何回も本文を読まなくていいようにする工夫は必要です。
線を引く代わりに
そこで私は子どもたちに、線を引く代わりに、例えば、物語文に太郎君という人物が登場したときには「太郎君」に〇を付けて、次に次郎君が出てきたら「次郎君」に〇を付けなさいと伝えました。〇はきれいに書きなさいとも言いました。そして本文に「△月◇日」など日付が出てきたら、それにも〇を付けるようにと付け加えました。
つまり、「いつ」「どこで」「誰が」に〇を付けておくのです。
これらを分かりやすくしておくと、設問に「その時に太郎君がどうなりましたか?」とあれば、本文の〇を付けた「太郎君」のところに目がいきやすくなって解きやすくなります。
本文を一から読み返さなくてもいい状態にすることが大切
本文が真っ白な状態のままで設問を解こうとすると、もう一度本文を全部読まないといけなくなります。それは最もいけません。ただ、やたらめったらに線を引くと本文がごちゃごちゃして見づらくもなりますから、私は先ほど述べたように「いつ」「どこで」「誰が」に、きれいに〇を付けながら読んでいくということを勧めています。読みながらそこに注目できますし、それによって内容把握もできますからね。本文を読み返さなくてもいいように印を付けて設問に答えるというのが、長文読解の問題の取り組み方と言えるでしょう。
文章量の多い本文から情報を取り出して、何が書かれているのかを頭で覚えながら、設問を解いていくという流れが大事です。
また最初は、きれいにゆっくりと〇を付けることも意識させました。子どもはどうしてもササッと〇をしがちでしたので。丁寧に分かりやすく付けることが、後で生きてきます。
試験には制限時間がありますから、短時間で問題を解いていかなくてはなりません。国語の長文の試験を時間内でどう進めていくのがよいかを意識しながら、解き方を身につけていってください。
POINT
- 問題文を一から読み返さなくていいように印を付けることが大切
- 文中の「いつ」「どこで」「誰が」に〇をつける
- 最初は丁寧に〇をつける習慣をつける
この「佐藤ママが語る!」では、灘中へ3人合格、お嬢様は洛南中に合格され、そして東大理Ⅲへ全員進学された佐藤ママこと佐藤亮子(浜学園アドバイザー)さんのノウハウを紹介していきます。
※このコンテンツはYouTube佐藤ママチャンネル(https://youtu.be/w9MuT6XU4wo?si=du1emsiDFFBlj788)を参考にまとめています。
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