【中学受験】子どもがすぐに解答解説を見てしまうのを、なんとかしたい…浜学園学園長がお答えします!
小6生の保護者です。最近、子どもがすぐに解答解説を見るようになってしまいました。私は注意しているのですが、結局、答えを見てしまいます。あまり成績は下がっていないので注意をしない時もあるのですが、やはり気になります。どのように声をかければよいのでしょうか。
模範解答から得られるものも
それぞれの子どもの性格的なものも当然あると思いますので、全ての人に当てはまるかどうかはわかりませんし、科目によっても違ってくると思いますが、かつて受け持った生徒の中に、文章を書くような国語や社会の問題がなかなかできない子がいました。この子が模範解答を参考にし始めたのです。そうするとメキメキと文章の書き方を吸収していきました。もっと読む
悩み続けるよりも時間の区切りが大切
きっとこれは算数の数字だけの模範解答を見るのとは違うと思います。しかし、算数の場合でも、例えば答えを見ないで頑張って解こうとするのは確かに大事なのですが、入試本番では何分も待ってくれませんので、ある程度の時間で切らないといけません。解き始めてすぐに答えを見るのは、当然だめなのですが、うんうんと長く悩んで鉛筆も止まっているような状態で、問題やテキストなどとにらめっこしているまま何分も答えを見ないのもよくないです。図をかいたり表に整理したりしている途中で時間を切るのはよくありませんが、ある程度時間というものは考えられたらよいと思います。
塾の先生をとおして子どもに伝える方法も
あまりにもすぐに答えを見てしまうのであれば、塾の先生と教育相談をしてみるのもよいですよ。先生の方から「答えはお父さんお母さんに預かってもらいなさい」と子どもに言ってもらうのもよいでしょう。丸つけは自分でするか保護者にしてもらうかは別として、「自分で時間をかけてしっかり考えた」というところで、答えを見るようにするのです。これは、保護者が言うと喧嘩になる可能性がありますから、塾の先生にお任せになってみてよいと思います。
解答を見ることが全て悪ではない
模範解答を見るのが全て悪いことではありませんし、科目によっても違いがあります。6年生であれば、ある程度模範解答を参考にするということもできる年齢になっているかと思います。「答えを見ることが全て悪」とはお考えにならずに、たくさんの勉強をしなければいけない受験学年の6年生ですので、時間のやりくりというのをお考えになってみるとよいですね。子どもと揉めるようであれば、第三者の塾の先生に言ってもらうようにしていただくと、保護者のご負担が少しは楽になるかと思います。一度試みてください。
特に夏場はたくさんの問題を解く時期になると思いますので、時間を大切に効率よく取り組んでいただけるとよいかと思います。
まとめ
- 悩み続けるよりも時間を区切って解くことを大切に
- 模範解答は参考にもなる
- 塾の講師をとおして子どもに伝える方法もある
この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数累計3296名、20年連続、39回の合格者数日本一(2024年度実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。
※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://youtu.be/bR6BnmEUs0M?si=RJxLPxNMpybwA-G3)を参考にまとめています。
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