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【中学受験】夏休みの有効な過ごし方…浜学園学園長がお答えします!

もうすぐ夏休みということで、今回は特別編として、皆様からのご質問に答える形ではなく、こちらからぜひお伝えしたいことをお届けしたいと思います。

夏休みは長いからこそ習慣をつけやすい
夏休み、長いですよね。私の子どもの頃のイメージでは、親も夏休みの最初の3、4日くらいはちょっとゆっくり寝かせてあげようかと思ってくれたりするのですが、1週間もすると「早く学校に行けばいいのに」と言っていたりしたような記憶があります。

さて、夏休みの40日間というのは、子どもにとってはとても長いものです。大人にとっても長いと思いますが、だからこそ、とても習慣をつけやすい期間とも言えるのです。

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ペースを乱さないことが大切
  例えば塾通いをしていると、2月から学校と塾、あるいはその他の習い事に行くというペースで夏休み前までの半年近くを過ごしてきますね。そうすると、ある程度ペースというものが整ってきているのです。途中、春期講習やゴールデンウィークなどをはさみながらも、なんとかやってきたとします。
それなのに、夏休み40日間に違うスタイルをとってしまうと、せっかく2月から夏前まで思考錯誤しながら築き上げたペースを壊してしまう恐れがあるのです。

だいたいですが、学校などで学年や年齢で勉強の内容を構成していくと、3学期制なら2学期に、つまり秋から冬の始まり辺りで勉強することが、それぞれの学年の肝になる所、大事な単元ということが多いのです。

たとえ塾に行っていたとしても、昼間に夏期講習が行われていれば、朝はゆっくり起きてもまだ時間があります。学校へ行っていませんから。そうすると、夜はテレビを見たりゲームをしたりして、早めに寝て、朝はゆっくり起きて、夏期講習に行って帰ってきてというペースになります。それはそれで大変かもしれませんが、普段の生活のペースとは全く違うことを40日間やることになり、また9月からペースを作り直さなければいけなくなるのです。そうすると、まだうまくいかない間にとても重要な単元を学習することになる可能性があるのです。

ですから、夏休みにペースを乱さないようにするというのが、大きな前提としてあると思ってください。
特に受験生の皆さんは、秋から追い込みの時期に入っていくときに、ペースが乱れると困ります。

普段と同じスケジュールにする
浜学園では、夏期講習をやりつつ通常の授業はそのまま残しています。 これは、普段小学校に行っている間の時間と、学校から帰ってきた後の時間とに分けて、生活のペースを乱さないようにする工夫なのです。
夏休みでも普段と同じように、学校に行っている間の時間に「夏期講習」、学校から帰ってきてから夜までの時間に「塾の通常授業」に行けるようにしています。ですから、9月になって、夏期講習の代わりに学校に行くことになったとしても、ペースが崩れないのです。

この、ペースを乱さないという意識は、5年生くらいでも持っていただきたいです。

このようなことに気をつけながら、夏期講習で補い、ペースをつかみ、できるだけ学校から帰ってくる時間以降は普段と変わらないペースで秋を迎えられるようにしてほしいですね。

保護者の皆様も、夏休みが終わって、新学期が始まってから少しの間は、ペースをつかめずに苦労した覚えがないでしょうか。こういうのが続かないようにしてあげてほしいと思っているのです。

積み残した単元を取り戻すチャンス
  そして、それよりも下の学年というのは、むしろ夏前までにうまくいかなかったり、なかなかペースをつかめなかったりした部分を夏休みに夏期講習などで追いついたり、あるいは積み残したものをしっかりと身につけたりするためのチャンスがあると思って計画を立ててほしいです。
その準備期間が夏前にあればよいと思います。今までにいろいろなテストを受けてきていると思いますので、取りこぼしのある単元を意識するのです。それが夏期講習に出てくるのなら、そこは頑張ればよいですし、その単元が出てこない場合は、例えば、普段使用しているテキストのその単元の部分をもう一度やってみるような意識を持ってください。

今まで勉強してきた中で、しっかりと点数を取れていたような単元は、それほど力を入れなくて構いません。でも、上手くいかなかったと思っている単元が夏期講習でも学べるなら、それはしっかりと取り組んでおきましょう。

低学年は勉強よりも経験
  そうは言っても、もちろん小学生ですから、受験学年の6年生のように四六時中勉強のために、夏は我慢しようと思わないでください。夏期講習も毎日ずっとあるわけではないので、しっかりといろいろなことを経験したり、体力をつけたりするようにしましょう。

高学年になった時に、塾など勉強のテキストに載っていることだけしか知らない、経験がないということがないよう、いろいろなことを経験するようにしてください。

特に低学年の皆さんはしっかりと遊びましょう。それは、だらけるということではなく、いろいろな経験をしてみるということです。せっかくですから本をじっくりと読む時間を取るのもよいですね。そういう時間をしっかりと確保して、計画を立ててほしいと思います。

もちろん、積み残しの単元を取り戻す勉強も必要ですが、むしろ夏にどんどん力をつけるというのは、受験学年になってからでよいです。それまでは、それよりもいろいろな経験をさせてあげてほしいと思います。このメリハリはつけてほしいですね。

夏期講習や夏休みをどうしようかと思っていらっしゃったら、少しこういう点を意識していただけたらと思います。

受験生の夏休み
  6年生はこれらとは少し違います。 もちろんペースは崩さないようにしないといけませんが、しっかりと目の前の課題をこなしましょう。 変な言い方かもしれませんが、「時間に追われてほしい」と思います。

ゆっくりゆっくり新しいことを学ぶときはじっくり取り組むことも必要ですが、6年生にもなると夏期講習でも今まで培ってきた力を使って入試レベルの問題にも取り組んでいこうとしますから、時間に制約を受けた状態で勉強をします。そうすると、宿題を終わらせたり課題をこなしたりするために、量をこなそうと思えば、問題を「とばす」ということを考えなければいけなくなります。これは入試を受ける際にとても大事な感覚なのです。

人によって、とばす場所はもちろん違います。そして、自分が解ける問題なのかどうなのかということを実感できないといけません。

このような取り組み方をすることで「とばすか、とばさないか」という自分の力を知っていく夏でもあってほしいと思います。

体調を崩すことも経験
  朝から晩まで頑張っていて体調を崩すこともあるかもしれません。そういう時は長引かないように早く楽になる方法を経験として知っておいてほしいと思います。例えば、具合が悪くなっても、しっかりと寝れば体調が戻ったなどということです。入試の前に体調を崩すこともあるかもしれませんので、受験生として、「こうしたら自分は体調が元に戻ったり楽になったりする」という経験値を持っておくのです。これも勉強です。 もちろん、体調管理をして最後まで体調を崩さずにいけるにこしたことはありませんが、この夏に体調を崩してしまったとしても、それも経験値として持てるようにしてほしいと思います。

ぜひ、この夏休みを充実した40日にしてほしいと思います。

まとめ

  • 夏休みも普段学校に行っているときと同じペースを保つようにする
  • 低学年は勉強だけではなく、さまざまな経験をするようにする
  • 受験生は、制限時間内に終わらせられるよう「とばす」力も身につけるようにする

この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数累計3296名、20年連続、39回の合格者数日本一(2024年度実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。 ※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://youtu.be/ZLjTMOegfxs?si=KKh7O-alrM7tW67G)を参考にまとめています。
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